大学院生の英語勉強記

現役大学院生による院試や日常、そして英語勉強のブログ

大学院進学について ③大学選びから大学院受験志望まで

この記事は大学院受験まっただなかの自分の備忘録として、また新たに大学院受験を目指す方への一つの参考として書かせていただきたいと思います。

大学院進学の基礎的な知識については

 

snoozemin.hatenablog.jp

 こちらから読んでいただけます。

 

そもそもなぜ大学院に進学しようかと考えたかを簡単な自己紹介を混ぜながら説明させていただきます。

私は現在京都に在住しており、大阪府内の私立大学に通っています。

現在は石川県内の某国立大学の修士課程に在籍しています。

京都といっても外延のほうのいわゆる洛外におります。

そのためか地域では高齢化や少子化が目立ってきており、町内会や地蔵盆などは縮小傾向にあります。

そんな現状を生活の中で実感していたため、高校3年時には大学は地域を学べる学部があるところに進学しようと決断しました。

関西圏には地域おこしを念頭に置いてある大学がいくつかあったのですがその中で某公立大学と現在通う私立大学を受験しました。

結果的に公立大は落ちてしまったため私立大学へと進学しましたが、どちらも第一志望だったため悔いなどはありませんでした。もちろん今でもありません。

しかし、唯一失敗だったのは偏差値の低い大学がどういうものか知らなかった無知さ、情報収集の甘さです。

偏差値的には40前後の大学でお世辞にも頭がいいとは言えません。もちろん大学の講義や授業もその程度です。講義中はツイッターでも揶揄されるような、いわゆる動物園状態であり、教員の先生たちもその人たちに合わせて授業をするためレベルはかなり低いものです。

例えば一般教養の歴史系の授業では高校で習うような内容をさらにかみ砕き、時折先生の専門知識が放り込まれながら、期末は簡単なレポートを提出して終了・・・といった感じでした。

高校レベルをさらに簡単にした内容を聞いているだけなのに、急に専門知識を言われても誰も聞くはずがないですよね。さらに期末試験もレポートをA4 一枚に紹介された時代の中から好きなものを要約するだけといったものでした。

一般教養でこれですから専攻の講義もお察しのとおりです。

私の学部の数名の教員の方は熱心に授業されていましたが、結局聞いているのは数名から十数名ほどであり、多くの学生が単位をおとしていました。

結局のところ偏差値の低い大学はそれ相応の理由があり、またなるべくしてなったのだと実感しました。

しかしそういった講義が普通であると認識していたため、もちろん院への進学など頭にはありませんでした。

 

こういった状態が異常であると気づいたのは大学2回生の秋学期が始まったあたりです。大学1回の終わりごろから自習を始めており、専門書や入門書などを読み漁っていましたが、大学の講義についての認識は相変わらずでした。

ある時、バイトの先輩に誘われ某国立大学の講義に潜らせてもらいました。そこでそれまでの認識が180度変わりました。

まず講義内容を予習した前提で進められているということです。それまでの2年間授業について講義内容がアレだったため、予習はおろか復習すらしたことはありませんでしたが、それを当然のように受け入れている環境に驚きました。

加えて講義内容や学生の関心意欲態度など、こんな世界があるのかと150分間驚きっぱなしでした。講義は理系の内容だったためちんぷんかんぷんでしたが、こういった環境で勉学に励む同年代がいるという事実が衝撃だったのをよく覚えています。

よく就職の際、学歴で判断してほしくないという学生の声を耳にしますが、企業にとって学歴は自分が使える人材だということのアピールではなく保証なのだと実感しました。

同じ能力であったとしても学歴が高いほうがいい人材の可能性が高いのは前述のとおり環境がそうさせるのだと思います。

話がそれましたが、その後編入について調べたのをよく覚えています。同じ4年を自分のように過ごす人もいれば某国立大学の学生のように過ごす人もいるんだ、と思うとそれまでの自分や、ひいては家族にも情けなくて申し訳ない気持ちになっていました。

そのために環境を変えようと思い、編入を考えたのですが、時すでに遅し。3年次編入の多くは夏から秋にかけて出願するものがほとんどであるため私は間に合いませんでした。あの時の絶望感はすさまじかったです。第一志望で来たとはいえなんて短絡的な決断をしてしまったのかと。

そのあとはいろいろ考えました。留年して3年次編入を達成させるか?このまま堕落した大学生活を送り卒業するのか?4年次編入がある大学を選ぶのか?

結果として選んだ答えが大学院進学でした。これは先生からの提案でもありました。

私自身ほかの人とは少し違ったバックグラウンドがあり、それに興味をずっともっていました。それを活用した研究や実践なら大学院進学も不可能ではないとのことだったので、そこで大学院進学を念頭に置いた大学生活をスタートさせました。

 

長くなってしまったのでこれ以降についてはまた別の記事に書きたいと思います。

ここからが自分にとっては密度の濃い日々へと変わった印象があります。

 

それでは今日はこのあたりで

ではでは

 

大学院進学について ②大学院の課程について

前回に引き続き、今回は大学院の課程について書かせていただきます。

前回の記事はこちら ↓

 

snoozemin.hatenablog.jp

 

前回は大学院の種類について書きました。

今回はその中身についてお話いたします。

 

大学院の過程は大きく分けて三つあります。

修士課程(博士前期課程) ②博士後期課程 ③博士一貫課程 が存在します。

①の修士課程は博士後期課程に対して博士前期課程と呼ぶことがありますが、多くの場合は修士課程と記載されていることが多いかと思います。私が受験した大学院はどれも修士課程と記載されていました。

修士課程の多くは2年の在籍を必要とし、その間に20~30ほどの単位認定と、修士論文の提出が必要となります。社会人の場合は3年、短期卒業を目指す方は1年でも修士の学位を取得できるように設定している大学も存在します。

修士論文に提出が不要な大学もあるそうですが、おそらく博士後期まで進む院生が対象だったかと思います。一時期文科省の法改正で話題になっていました。

一般的に大学院に行くというとこの修士課程を終えて卒業がメインではないかと思います。理系の就職では研究職などでは、大学院を卒業としていることが条件のとことが多くなっているため、多くの理系学生は修士課程まで進学するのではないでしょうか。周りの理系の友人の多くはみんな修士課程に進学していました。

就職や進学のメリットはまた別の記事で。

 

②博士後期課程 は修士課程(博士前期課程)を終えた学生が引き続き深い研究を行う場合やさらに高度な研究を行う場合に進む過程です。学部から博士後期には進学できません。必ず修士の学位が必要になります。

博士後期では在籍中の3年、もしくは卒業後3年間の間に博士論文を提出し、査定・認定を受け博士の学位を受けることを目標とします。いわゆる学者や教授といった職業を目指す人はここまで進むことが求められます。多くの研究者や学者は博士の学位を持っているはずです。もちろん修士、あるいは実務家教員として学士のみの資格で教授になる方もいらっしゃいますが多くはありません。一度教員一覧などで学歴を参照してみるとよいでしょう。

博士後期では博士論文以外に、学会発表や学会誌、研究誌での論文記載が博士認定の条件になっている場合が多く、私が受けた大学では博士後期では5本の論文と数回の学会発表が必要となるようです。それでも少ないと他学部の先生から指摘されたとおっしゃっていました。

学部と修士では大きな溝や力の差ははっきりいってそれほどありません。しかし修士と博士ではかなり差がでてきます。年齢の面もありますが、やはりこなさなくてはいけない研究量と質は段違いです。興味のある方は修士論文と博士論文を見比べてみると良いでしょう。論文や研究に詳しくなくともその違いが実感できるはずです。

 

 

そして ③博士一貫課程 は設置されている大学が限られますが、修士2年と博士3年の5年を一貫過程として指導・研究が進められていきます。設置されている大学では~プログラムといった別名称で呼ばれることが多く、①と②とは違うんだという大学側の意思がうかがえます。

ただ単に合体しただけではなく、入学の段階で博士まで目標と定めているため、修士のころから学会にガンガン参加し、論文なども早いうちから執筆します。

私は修士課程の面接で博士まで考えているというと、入学後にこの一貫課程への変更を薦められました。国公立大、特に国立大学では博士学生の排出が国から求められているため、少しでも博士になりうる人材を確保しておきたい思惑があるのでしょう。

また学生の多くはその大学の思惑につけこみ、博士まで考えているといえば合格させてもらえると考えている場合があるため(私がそうだったように)、本当に博士を目指すならこの一貫課程に入れよ、という釘差しなのかもしれません。

ちなみに私が受けた大学では一貫課程の学生は特別待遇で、授業や指導は英語であり、論文の査読や添削はかなり厳しいようです。その分学費が免除であったり、研究費がだされたり、キャリア支援が一般の院生より手厚かったりします。

 

大学院といっても学部のように4年制だけではありません。修士でやめるひともいれば博士まで進む人など様々です。

まずは自分がどこまでやりたいのかを考え、学部生のうちにじっくり考えましょう。ただし、一貫課程というものが存在することも念頭に置き、情報収集するのが一番良いかと思います。

 

次回では大学院選びついてお話ししたいと思います。

 

それでは今日はこのあたりで

ではでは

 

大学院進学について ① 大学院とは

初めまして snoozemin スヌーズミン と申します。

この記事をご覧いただいているということは、大学院進学を検討されているということでしょうか。

色々な不安を抱えて見ている方、興味本位で開いた方、たまたま見つけた方、様々いらっしゃることでしょう。

そんな方のために少しでも役に立てればと思いブログを記載しております。

どうぞよろしくお願い致します。

 

 この記事では、大学院進学に際して、まず、大学院とはなんぞやということから説明させていただきます。

 

大学院 graduate school とは大学で学んだことを応用してより高度かつ実践的な学術的な研究を行う場所です。

大まかに分類すると4つ存在し、

①一般型大学院  ②独立型大学院  ③大学院大学専門職大学院 

に分けられるかと思います。

 

①一般型大学院はおそらく大学院と聞いて一番に思い浮かぶところでしょう。

大学と学部があり、その上に大学院が設置されているというパターンです。例えば文学部には上位として文学研究科、経済学部には経済研究科といったように学部を基礎として設置されています。

そのため、自大学の院に進学する場合はそのまま文学部→文学研究科と進む場合がほとんどでしょう。

ただし、学部を学び終えた上で、応用した研究が文学の域を超える場合、つまり横断的な研究になる場合はその限りではないです。

実際に文学部→地理学研究科に進学した方を知っています。

しかしながら文学部→法学研究科や文学部→工学研究科といったまったくかけ離れた、もしくは文系から理系へと進学した方はほとんどいないかと思います。

別記事に記載しますが、大学院試験には専門試験が存在し、学部修了レベルの知識が問われるため、まったく学んでいない状態で合格するのはよほどのことがない限り難しいと思います。

 

私自身も最初は文系から理系への編入か院進学を考えていました。

研究したいことが景観についてであったのですが、日本においては都市工学 景観工学 建築工学といった理系の分野が扱う対象であるため、文系の私では難しいと判断したため断念しました。

そもそも3年次編入や院進学には、募集要項に進学先の学部や院での研究に対応した学部からの卒業生であることが条件となっているため、そもそもスタートラインにも立てていなかったわけです。

 

ではそういった学生や研究志望の人たちは一生学部の専攻に縛られるのかというとそうでもないです。

そういった人たちを受け入れ可能な大学院が

②独立型大学院 です。

独立型とは下部組織として学部を持たず、研究科が独立した状態であること指します。

ここでは学部から上がってくる学生がいない=専攻が偏らないため、様々な人が集まり研究をおこなうことが可能となっています。

例えば学部では経済を勉強していた方が環境と結びつけて研究することも可能ですし、工学を勉強していた方が実践として観光を研究することもできるでしょう。

なんとなくですが、説明会に行った限りでは、社会人の方がこの大学院を選ぶ傾向にあるように感じます。私が行った大学院説明会には60代の方も参加されていました。40年前には経営学を専攻されていたようですが、大学院では観光学と博物館を結びつけた研究をされたいとおっしゃっていました。

研究がより横断的に、多様化していく中ではこういった大学院が生き残るのかもしれません。

 

つづいて ③大学院大学 は②と少し似ている点があります。

大学院大学は学部がありません。②と違う点は大学院のみ設置された大学であるという点です。独立型大学院は下部組織に関連した学部がないだけで学部そのものは存在します。しかし大学院大学では学部がそもそもありません。これらは国立大学でよく見られます。

JAISTNAISTなどが有名かと思います。

大学院大学についてはあまり詳しくないため、他の方の記事を参考にしていただければと思います。

 

そして最後に ④専門職大学院 です。

こちらは他の3つとは違いかなり高度な人材が集まっている印象です。

法務系 教職系 経営系が多い印象です。

実務家や社会人の方がほとんどなのではないでしょうか。公共政策を見たところ3年以上の実務経験またはそれに該当する社会経験が求められるようです。

公務員や議員の方、弁護士の方、経営者などがより知識を深めるため入学されるようです。一般の社会人や学生には少し遠い位置にあるかもしれません。

上位国公立や名門私立大が設置していることが多いようです。

余談ですが、最近CMでは服飾の専門職大学ができるとかで話題になっていましたね。

 

ここまで大学院について見てきましたが、おそらくこの記事を見ている方は①か②を志望するのではないでしょうか。

次の記事で書きますが、大学院課程は3コースほどに分類できますが、そのうちの博士後期課程まで進学を考えている方は③や④も視野に入れると良いのではないでしょうか。

 

それでは今日はこのあたりで

ではでは

 

簡単な自己紹介

初めまして。

snoozemin スヌーズミン と申します。

京都在住 大阪府内の大学に通う4回生です。

現在は院進して某国立大学大学院に通っています。

好きなことは

ギターを弾くこと

映画を見ること

ゲームをすること

旅行をすること

外食すること         です。

 

アクティビティ以外にも

実家では猫や犬を飼っており、そういった触れ合いも好きなことの一つです。

 

このブログを開設した理由は主に 大学院進学 について書き綴りたいからです、

今現在大学院進学を目指しており試験の真っ只中にいます。そういった中で、大学院進学について情報収集をする際、大学からの情報はもちろん、ネット検索やブログ検索も活用しておりました。

しかし、どのブログも最高学府である東大や京大、難関大学である一つ橋や阪大 神大などの院試についてばかりであり、かつ理系がほとんどでありました。

私が志望しているのは地方国公立であり、参考にしにくい部分が多々ありました。

おそらく、私と同じく地方国公立を考えている人はかなり多く存在すると思います。

そこで、地方国公立の院試について、何か役に立つことを残せればと思い、ブログを開設しました。

 

院試に加えて英語の勉強についても色々書いていこうと思います。DMM英会話を中心に書いていくことになると思いますが、普段の勉強や教材についても言及していけたらなと考えています。

目標としては

  1. 今年中に英検準一級・TOEIC700点達成
  2. 卒業までに英検一級・TOEIC800点達成
  3. 可能であれば独検・中検も取得

このようにしていこうかと思います。

英語と並行して中国語とドイツ語もぼちぼちやっています。また機会があればそちらもつらつら書いていければいいですね。

 

 

ではでは