大学院生の英語勉強記

現役大学院生による院試や日常、そして英語勉強のブログ

大学院進学について ②大学院の課程について

前回に引き続き、今回は大学院の課程について書かせていただきます。

前回の記事はこちら ↓

 

snoozemin.hatenablog.jp

 

前回は大学院の種類について書きました。

今回はその中身についてお話いたします。

 

大学院の過程は大きく分けて三つあります。

修士課程(博士前期課程) ②博士後期課程 ③博士一貫課程 が存在します。

①の修士課程は博士後期課程に対して博士前期課程と呼ぶことがありますが、多くの場合は修士課程と記載されていることが多いかと思います。私が受験した大学院はどれも修士課程と記載されていました。

修士課程の多くは2年の在籍を必要とし、その間に20~30ほどの単位認定と、修士論文の提出が必要となります。社会人の場合は3年、短期卒業を目指す方は1年でも修士の学位を取得できるように設定している大学も存在します。

修士論文に提出が不要な大学もあるそうですが、おそらく博士後期まで進む院生が対象だったかと思います。一時期文科省の法改正で話題になっていました。

一般的に大学院に行くというとこの修士課程を終えて卒業がメインではないかと思います。理系の就職では研究職などでは、大学院を卒業としていることが条件のとことが多くなっているため、多くの理系学生は修士課程まで進学するのではないでしょうか。周りの理系の友人の多くはみんな修士課程に進学していました。

就職や進学のメリットはまた別の記事で。

 

②博士後期課程 は修士課程(博士前期課程)を終えた学生が引き続き深い研究を行う場合やさらに高度な研究を行う場合に進む過程です。学部から博士後期には進学できません。必ず修士の学位が必要になります。

博士後期では在籍中の3年、もしくは卒業後3年間の間に博士論文を提出し、査定・認定を受け博士の学位を受けることを目標とします。いわゆる学者や教授といった職業を目指す人はここまで進むことが求められます。多くの研究者や学者は博士の学位を持っているはずです。もちろん修士、あるいは実務家教員として学士のみの資格で教授になる方もいらっしゃいますが多くはありません。一度教員一覧などで学歴を参照してみるとよいでしょう。

博士後期では博士論文以外に、学会発表や学会誌、研究誌での論文記載が博士認定の条件になっている場合が多く、私が受けた大学では博士後期では5本の論文と数回の学会発表が必要となるようです。それでも少ないと他学部の先生から指摘されたとおっしゃっていました。

学部と修士では大きな溝や力の差ははっきりいってそれほどありません。しかし修士と博士ではかなり差がでてきます。年齢の面もありますが、やはりこなさなくてはいけない研究量と質は段違いです。興味のある方は修士論文と博士論文を見比べてみると良いでしょう。論文や研究に詳しくなくともその違いが実感できるはずです。

 

 

そして ③博士一貫課程 は設置されている大学が限られますが、修士2年と博士3年の5年を一貫過程として指導・研究が進められていきます。設置されている大学では~プログラムといった別名称で呼ばれることが多く、①と②とは違うんだという大学側の意思がうかがえます。

ただ単に合体しただけではなく、入学の段階で博士まで目標と定めているため、修士のころから学会にガンガン参加し、論文なども早いうちから執筆します。

私は修士課程の面接で博士まで考えているというと、入学後にこの一貫課程への変更を薦められました。国公立大、特に国立大学では博士学生の排出が国から求められているため、少しでも博士になりうる人材を確保しておきたい思惑があるのでしょう。

また学生の多くはその大学の思惑につけこみ、博士まで考えているといえば合格させてもらえると考えている場合があるため(私がそうだったように)、本当に博士を目指すならこの一貫課程に入れよ、という釘差しなのかもしれません。

ちなみに私が受けた大学では一貫課程の学生は特別待遇で、授業や指導は英語であり、論文の査読や添削はかなり厳しいようです。その分学費が免除であったり、研究費がだされたり、キャリア支援が一般の院生より手厚かったりします。

 

大学院といっても学部のように4年制だけではありません。修士でやめるひともいれば博士まで進む人など様々です。

まずは自分がどこまでやりたいのかを考え、学部生のうちにじっくり考えましょう。ただし、一貫課程というものが存在することも念頭に置き、情報収集するのが一番良いかと思います。

 

次回では大学院選びついてお話ししたいと思います。

 

それでは今日はこのあたりで

ではでは